INTERVIEW VOL.3
大土井裕二
(a-bra:z)

隈(以下K):今日のトークゲスト大土井裕二さんアブラーズです。

裕二(以下Y):どうもよろしく。

K:早速なんですが、裕ちゃんとロックンロールとの出会いっていうのは?

Y:まぁ、いろんなところで言っていてみんなも知っていることとは思いますが、元々ロックンロールというか、音楽を始めたきっかけというのがキャロルというバンドに憧れてはじめた訳ですが

K
:それは、私も一緒です。

Y:元々、福岡にいた頃、まだ中学生かな?キャロルのラストライブ、日比谷野音のですかね、

K:あのぶわーーって燃えて・・・

Y:そうそう火事になって大騒ぎになったやつですよね、クリスマス時期ですかね、それを見て初めてうわーーっかっこいい、ロックンロールさいこー!って思ったのが1番最初かな?それがすべての始まりでもあるね。

K:お兄さんがおられるじゃないですか?お兄さんからの影響というのは?

Y:ありますよ。ロックンロールというか、音楽としては最初のとっかかりはあの時代はいわゆるフォーク世代で、陽水さんとか、泉谷さんとか吉田拓朗さんとか、兄貴も影響受けてて、人からギター借りてきてアコースティックのフォークギターがあってそれをなんとなく触って。コードとか最初に覚えた。

K:へぇー意外ですね。だから年に1回大土井裕二ソロライブの時には懐かしいフォーク系をちょこっとやるわけですね。

Y:そのあとに、キャロルとかロックンロールとかだね。

K:じゃあ、初めての楽器はアコギ?

Y:そうね、最初に触ったのはフォークギターだね。

K:あのなんとかを持てばスーパースターも夢じゃないってやつね。

Y:それそれ。

K:それでベースに移る過程は?

Y:キャロルを見てうわーーカッコイイな、俺もバンド組みたいって思って、バンドやるには楽器が必要だ、真ん中に居る人の楽器がカッコイイ、よしこれを買おうって、ベースなのか何なのかよくわからないのに、この4弦のギターがいいんじゃないかってそれを買ったっていうのが・・・

K:無謀ですよね。いきなりベースから始まる人っていないですよね。

Y:そうよね、いないよねだいたいギターが目立ってカッコイイって、でもキャロルの場合はやっぱり矢沢さんが弾きながら歌っているじゃないですか?だからベースって言うのが、だからいきなり買って・・・

K:まあ、必然的にそういう流れに言ってしまったわけですね。

Y:うん

K:ではこれぞロックンロールっていう曲は?

Y:難しいですね〜。ロックンロールっていっぱいあるやん。うーん、俺ら久留米でダンパとかやってて定番っていうかね〜悩むね〜オーキャロルとか定番よね。うーーん、あれだよ、あれ、タイトルが出てきませんが、あれ俺が好きなのはあれですよ・・・忘れた。

K:ロングトールサリー?

Y:あー確かに好きだけど、あれはもろロックンロールっていうよりビートルズがカバーしてて

K:ああ、ポールもベースもってましたもんね。あれを原キーで歌える人はジェームス藤木さんか大土井裕二さんしかいないですけどね。やっぱり影響を受けたミュージシャンは矢沢永吉さんですか?

Y:うん、基本的にそれがありーの、50’sとかオールディーズ聴くようになって、60’sとかやったしね。

K:初期とか、チェッカーズとかそれからDOO-WOPに入り込んだのは何でですか?

Y:それはね、メンバーが特に享がはまりだして、結局ロックロールのルーツを探っていったらDOO-WOPになってかっこいいねって、そうするとコーラスグループに行き着いて。チェッカーズの場合ボーカルが3人ちゃんといて、アマチュアの時は4人だったし、コーラス的なこともちゃんとやって、なぜかどんどん掘り下がっていって久留米という片田舎でそういう渋い音楽をやってたよね。

K:ダンパといえば?

Y:うーーん、やっぱり久留米市民会館小ホールだよね。

K:私も行ってました。

Y:ほんと?やっぱり自分たちでやってたって言うのもあるし、ダンパに機材を入れ込んで小ホール借りて学校でチケット作って売って、本当にそういうことを自分でね。

K:今の若者のクラブシーンの先駆けですね。

Y:当時は久留米にそういう洒落た店がなかっただけていうこともあったんだろうけど。

K:その時は踊ってた?

Y:踊ってたかな?演奏したり。俺自体久留米じゃなったから福岡との間くらいで、バンド組んで演奏しに行ってましたね。

K:そのバンドも見てましたよ。想い出のダンパとかは?甘酸っぱい思い出とかもあるだろうし。

Y:結構あの頃、とにかく洋服に力入れておしゃれしてたよね。田舎なのに洒落たスーツとか、落下傘スカートとか女の子はポニーテールね。結構こだわってちゃんと50年代、60年代のアメリカ的な格好してたのね、みんな。

K:サドルシューズにサーキュラースカート水玉の、にポニーテール。

Y:中途半端な格好じゃいけないっていうか、あーみんなこだわってやっているなーっていうのがわかって、そういう思い出が1番かな。

K:ロックンロールと大土井裕二さんとの関係は?

Y:うーーん、はじまりですかね。

K:ああ、大土井裕二、人生の始まりってことですか、なるほど。

Y:そうね。

K:ロックンロールのこだわりは?

Y:そうねー、汗(笑)

K:汗?裕ちゃんと何度かライブをともにしていますが、汗をかいているイメージがない。

Y:そう?汗かきますよ。なんかこう力づくっていうか、体力勝負的な。だるいとか言ってられない、そんなじゃやってられない。気合っていうかそういうのがロックンロールには必要!

K:ではロックンロールを愛する人たちに一言。

Y:世代的にロックンロールがどういうのかちょっと若い人がみたロックンロールとなんか違うというか。俺達がこっち来たときって原宿とかにいたじゃない?ローラーって言うかチームの人。今はそういうのははやってないのかな?

K:いや、俺はわからんね。

Y:ロックンロールというのは何なのかと言う事自体知らないのかな?年寄りが多いと思うけど、世代を超えて楽しめる音楽だと思うんだよね。シンプルな音楽でしょ?若い人たちにも聴いて楽しんでもらいたい、こよなく愛する人たちにはさらに今後も聴き続けて欲しい。

K:最後にDANPA118日にするわけですが、意気込みというかこういうことを楽しみたい、とか。

Y:まず・・・ツイストの練習を。いやいや踊ってないもんね・・・そうやっぱり昔はやってたよね。

K:ええーと、わたしが裕ちゃんと最後にツイストを踊ったのは、とある六本木のクラブで真ん中でべろんべろんに酔っ払って踊りましたね、二人で。

Y:えーそんなことあったけ?覚えてない(笑)

K:じゃあ、当日は踊って・・・

Y:そうだね、オーディエンスと混ざってツイスト踊りたいね〜、イエーイ・・・踊れるのかな?

K:本日のゲスト、大土井裕二さんでしたー。

Y:ありがとうございました。